【新唐人2010年12月23日付ニュース】中国の消費者物価指数が上がり続けている点について、ある専門家は、銀行による融資の増加が直接の原因だと分析。一方、農産品価格の高騰は、自然災害のほか、国際的な食料価格の上昇や人民元の切り上げなどが要因になったと指摘しました。
中国の金融緩和政策は、物価の急上昇を招きました。銀行の新規融資額は、2009年9兆5,900億元(約120兆円)で、2010年の目標は、7兆5,000億元(約94兆円)。これについて、共産党中央党校の韓氏は、これからは中立的な金融政策が良いと述べます。
共産党中央党校・経済学部副主任 韓保江氏
「銀行融資の急増は、去年の政策の副作用です。物価上昇の直接原因です。通貨が多くなりすぎて、流動性が過度になったためです」
中国の11月の消費者物価指数は、5.1%、そのうち、食品価格は18.2%も上昇。韓氏は、国際的な食料価格の高騰と、人民元の切り上げ、ホットマネーの流入が食料価格の急騰を招いたと指摘。
共産党中央党校・経済学部副主任 韓保江氏
「この物価上昇は主に、農産品急騰が招きました。干ばつ 洪水は、農業生産に大きく影響しました。人民元切り上げ予測で、大量のホットマネーが中国に入り、多くの農産品の値段が上がっていきました」
報道によると、2010年の新規融資額は、すでに7兆5,000億元の上限に近づいているそうです。
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